こんにちは、UKです。
SBI案件が発表されたのでご紹介します。
約1カ月ぶりの不動産バイヤーズローンシリーズです。
37号は利回り7.5%でしたが、今回の38号は6.0%です。
ファンド概要
◇ファンド名称:SBISL不動産バイヤーズローンファンド 38号
◇利回り:6.0%
◇運用期間:24ヵ月
◇募集開始:2020年6月23日 10:00
◇募集金額:5億3,000万円
◇出資単位:5万円
不動産の取得資金の一部(不動産取得費、その他諸経費)
不動産売却資金

不動産バイヤーズローンファンドは「宅地建物取引業者の仲介等を通じて、不動産の取得及び売買等を行う事業者」向けの貸付事業で運用するファンドです。
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本案件の借手
投資家限定情報のため具体的な記載は避けますが、前回37号案件とは異なる貸付先です。
本案件の担保
担保:不動産に抵当権設定(第一順位)
担保価値:4億500万円
第一順位となっているため、有事の際には最優先で担保を確保できます。ただし、担保価値が募集金額を下回っているため注意が必要です。
なお、前回37号案件は募集金額6億1,000万円に対して担保4億3,000万円で約70%でしたが、今回の38号案件は募集金額5億3,000万円に対して担保4億500万円で約85%なので若干担保が手厚くなっています。
担保となる不動産ですが、早期売却を想定して本来の不動産価値の70%を担保価格(4億500万円)として見込んでいるとのことです。
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不動産バイヤーズローンファンドシリーズの運用実績
同シリーズでこれまでに募集した案件の運用実績は以下の通りです。
- 運用中:27号、30号、35号~37号
- 運用終了済み:1号~26号、28号、29号、31~34号
- 返済延滞中:なし
- デフォルト発生:16号、19号~22号
運用中で元本早期返還が発生しているファンドです。2020年6月22日時点
- 27号:出資額127,500,000円のうち49,000,000円(約38%)を早期返還済み
- 30号:出資額120,100,000円のうち100,000円(約0.0%)を早期返還済み
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返済延滞なし・デフォルトあり
これまでに16号、19号~22号でデフォルト(元本毀損)があります。
早期返還の可能性:高い
現在運用中案件は5件ありますが、そのうち2件で早期が発生しています。ただ、直近の3案件ではまだ発生していません。
本ファンドシリーズは元本早期返還により当初予定よりも分配金は少なくなる可能性が高いです。
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本案件のリスク評価
総合評価 | ★★★☆☆ |
担保 | ★★☆☆☆ |
同シリーズ過去実績 | ★★★☆☆ |
担保価値が出資額を下回っている点はマイナス要素です。担保に余裕がないため、有事の際にはデフォルトリスクが高めと言えます。ただし、前回37号案件とよりも担保は拡充されています。それによって利回りも1.5%低下していると思われます。
過去シリーズではデフォルトも発生しておりますが、問題なく運用を終えている案件数も多く、最後にデフォルトが発生した案件の募集開始時期から2年以上経過しており、直近の案件は手堅い運用となっています。
不動産業界にも新型コロナウイルス影響が出てくる可能性もあります。投資する際にはそのあたりも十分考慮した上でご検討ください。
リスク評価は当ブログで独自に検討した結果です。投資する際には自己責任となります。


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